特集 尿沈渣検査からの病態推測と診療へのアプローチ
各種尿沈渣成分-出現背景,推測される病態,診療へのアプローチ マルベリー小体
川満 紀子
1
1九州大学病院 検査部
pp.1222-1226
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.20231204040005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ファブリー病では尿沈渣中にマルベリー小体といった渦巻状の特徴的な脂肪成分が認められる.この成分の検出はファブリー病の診断に有用であり,腎障害のない症例や診断が困難な女性の症例でも認められ,早期診断・治療につながる.検出向上のためには,臨床とコミュニケーションをとり,渦巻構造が崩れた形態があることも把握して観察することが重要である.
Copyright© 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.