特集 尿沈渣検査からの病態推測と診療へのアプローチ
各種尿沈渣成分-出現背景,推測される病態,診療へのアプローチ 卵円形脂肪体
神山 恵多
1
1群馬大学医学部附属病院 検査部
pp.1218-1221
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.20231204040004
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卵円形脂肪体(OFB)は腎障害により尿沈渣中に出現し,褐色調の光沢を有する脂肪顆粒を含有する細胞である.その由来は尿細管上皮細胞と大食細胞からなり,両者ともにOFBと分類する.OFBは重症ネフローゼ症候群患者尿に高率に認められ,ネフローゼ症候群(NS)における診断基準の参考とされている。
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