特集 口唇・口囲の皮膚病(炎症性)
臨床例
口含み試験で原因を確定しえたアセトアミノフェンによる粘膜アレルギー
吉井 章恵
1
,
藤本 亘
1川崎医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Acetaminophen
,
鑑別診断
,
経口投与
,
皮膚テスト
,
遺伝性血管性浮腫
,
口腔アレルギー症候群
Keyword:
Administration, Oral
,
Acetaminophen
,
Diagnosis, Differential
,
Skin Tests
,
Angioedemas, Hereditary
pp.1049-1052
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017404825
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<症例のポイント>20歳、女性。口唇の腫脹、眼球結膜充血のエピソードを繰り返し、薬剤アレルギーが考えられた。即時型アレルギーにより発症したと考えられたが、被疑薬のプリックテストは陰性であり、口含み試験によりアセトアミノフェンに対するアレルギーと診断した。口腔粘膜、眼瞼結膜など粘膜腫脹を主症状とし、皮膚に膨疹を認めないため粘膜アレルギーとした。口含み試験は内服誘発試験と比較して安全性が高い検査法と思われた。
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