特集 症例から学ぶ! 小児臨床超音波
ルート確保時の超音波検査
1.小児のルート確保時の超音波検査
中尾 寛
1
NAKAO Hiro
1
1国立成育医療研究センター総合診療部
キーワード:
末梢静脈ルート
,
末梢静脈挿入中心静脈カテーテル
,
超音波下穿刺
Keyword:
末梢静脈ルート
,
末梢静脈挿入中心静脈カテーテル
,
超音波下穿刺
pp.312-315
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002659
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はじめに
一般的に,静脈ルートの確保法は大きく分けて,末梢静脈穿刺と中心静脈カテーテル,その中間に位置する末梢静脈挿入中心静脈カテーテル(peripherally inserted central venous catheter:PICC)がある。それぞれの方法の,とくに小児での特徴を表に示す。細かいことを言い出せば,中心静脈カテーテルにもポート・一時使用型・永続使用型などの種類がある。またこれら3つのほかにも,中間カテーテルというもの(PICCの先端が中心静脈に達しないもの)もあり,さらに細いPIカテーテル(新生児で主に使用するいわゆる「赤ちゃんPI」:表にも示しておく)もあるが,これらはPICCの亜型と考えておく。いずれにせよ,現代においては,これらの方法すべてにおいて,頻度の差はあるが,後述の通り超音波を使用することがあり得る。

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