特集 症例から学ぶ! 小児臨床超音波
腹部超音波検査
8.消化管 Crohn病
神保 圭佑
1
JIMBO Keisuke
1
1順天堂大学小児科
キーワード:
成長障害
,
肛門病変
,
肥厚腸管壁
,
血流シグナル
,
creeping fat sign
Keyword:
成長障害
,
肛門病変
,
肥厚腸管壁
,
血流シグナル
,
creeping fat sign
pp.233-235
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002639
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受診するまでの経緯
【症例】11歳 男子
受診の約6か月前から断続的に腹痛がみられるようになった。近医小児科にて過敏性腸症候群と診断され,整腸薬のみの内服を開始したが,3か月前から便性の軟化がみられるようになった。1か月前から倦怠感が強くなり学校を休みがちとなったため,心療内科に紹介されたが,頻回に37℃台の発熱もみられたため,熱源精査目的に当科に紹介となった。紹介時,成長曲線にて2年ほど前からの身長増加率の低下と体重減少のほか,肛門病変もみられたため,Crohn病(Crohn’s disease:CD)を疑い精査・加療目的に入院とした。

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