多関節炎型若年性特発性関節炎だと思ったら急性リンパ性白血病

症例

　12歳，男児

　主訴：発熱，多関節の腫脹・疼痛

　現病歴：入院2か月前から両手指の疼痛を自覚した。入院1か月前より，関節痛は両肘，両肩，両足，両膝へと広がった。疼痛の増悪があり，入院2週前に近医整形外科を受診した。関節X線写真で異常を認めず，鎮痛薬を処方され，経過観察となった。入院1週間前から夕に38℃台となる弛張熱が生じ，持続した。疼痛も持続するため，近医小児科を受診した。関節腫脹があり，若年性特発性関節炎を疑われた。精査目的に当院紹介受診となった。