特集 子どもの皮膚診療を極めるために
Ⅱ 皮膚症状が診断に重要な全身性疾患
若年性特発性関節炎
森 雅亮
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生涯免疫難病学講座
pp.199-205
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000976
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診療のポイント
■若年性特発性関節炎(JIA)は16歳未満に発症し,6週間以上続く原因不明の慢性関節炎と定義されている.
■現在,7つのサブタイプに分類されているが,このうち皮膚症状をおもに呈するのは「全身型」と「乾癬性関節炎(PsA)」である.
■本稿では,JIA全体の定義・分類と病態生理について概説し,皮膚症状を有する2つのサブタイプについて,症状,診断,皮膚症状の特徴,治療について述べる.
■全身型では,発熱時に出現し解熱時に消失するリウマトイド疹がよく知られている.
■小児における乾癬性関節炎では,関節炎発症の後に典型的な乾癬が出現してから診断が確定する症例が少なくない.
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