特集 小児の頭痛
各論 片頭痛以外の小児の頭痛
耳鼻科疾患と頭痛
五島 史行
1
GOTO Fumiyuki
1
1東海大学医学部付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.217-219
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002257
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はじめに
頭痛は日常の小児診療のなかでよくみられる訴えである。とくに急性の頭痛では髄膜炎,脳炎,頭蓋内出血,脳腫瘍など,早期に対応が必要な器質的疾患が多く含まれている。そのなかで耳鼻科疾患による頭痛には急性中耳炎,急性副鼻腔炎によるものが考えられる。『国際頭痛分類第3版』には「11.4 耳疾患による頭痛」,「11.5.1 急性鼻副鼻腔炎による頭痛」,「11.5.2 慢性・再発性鼻副鼻腔炎による頭痛」,「A11.5.3 鼻粘膜,鼻甲介,鼻中隔の障害による頭痛」の診断基準が掲載されている(表1〜4)1)。診断基準の対象となると思われる疾患のうち小児に関係のある急性中耳炎,急性副鼻腔炎,慢性副鼻腔炎について記載する2)。基本的には急性の頭痛の鑑別診断にあたってはまず頭痛の発症様式や特徴の把握ならびに発熱,嘔吐,神経症状などの随伴症状に関する問診を行う3)。

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