特集 育児相談Q&A
各論:0~5か月
赤ちゃんの斜視が気になるときは?
佐藤 美保
1
SATO Miho
1
1浜松医科大学眼科
pp.900-901
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000206
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
新生児期は起きている時間が少ないこともあり,視線はまだ不安定である。徐々に覚醒している時間が延長し,視線がはっきりわかるようになる。最初に視線の異常に気づくのは母親で,とくに授乳時のことが多い。視線が定まらない,母親のほうを見ない,見ていても視線が合っていないという訴えが多い。生後すぐの新生児を調査した結果,正位より外斜視が多く,生後3か月までに両眼視機能の発達に伴い,視線が合うようになってくる。したがって新生児期であれば,異常とはいいきれない。生後4か月たっても視線が合わない場合に斜視と考える。生後6か月までに発症する斜視を先天性斜視とよんでいる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.