増刊号 これだけは知っておきたいX線写真読影のポイント
胸部X線写真の読み方
胸部の単純X線解剖
津内 保彦
1
,
児島 完治
1
1香川医科大学放射線科
pp.66-70
発行日 1993年9月30日
Published Date 1993/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902308
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はじめに
胸部単純X線撮影の目的は,肺や心臓の病変だけでなく,胸膜,縦隔,横隔膜,胸郭,胸壁の病変の診断にある.適切な条件で撮影された写真であることは最低限必要であるが,読影の際,X線解剖の十分な知識がなければ病変を見落としたり,また逆に正常構造を病変と見誤ったりする場合が生ずる.
ここでは単純X線解剖について解説するが,臨床的に呼吸器症状があって胸部病変の存在を疑う場合,正面・側面2方向の撮影を行うのが一般的であるので,その正常解剖とnormal variationについて述べる.
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