特集 今,改めて考える,流産,死産,新生児死亡
各論
緊急避妊薬処方の実情と課題
遠見 才希子
1
,
対馬 ルリ子
2
EMMI Sakiko
1
,
TSUSHIMA Ruriko
2
1筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野
2対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
pp.770-774
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000922
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はじめに
緊急避妊(emergency contraception:EC)は,避妊が不十分あるいは避妊しなかった性交の後,緊急的に妊娠を回避する方法であり,わが国で2011年にレボノルゲストレルによる緊急避妊薬(emergency contraceptive pill:ECP)が発売されてから12年が経つ(図1)。コロナ禍においてsexual reproductive health and rights(SRHR;性と生殖に関する健康と権利)が世界中で重視され,わが国では,ECPへのアクセス改善が女性の健康と人権に関わる課題として注目されている。このホットな話題の状況について概説する。
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