今月の臨床 低用量OCの普及をめざして
緊急避妊薬
都築 たまみ
1
,
泉谷 知明
1
,
深谷 孝夫
1
1高知大学医学部産科婦人科
pp.1537-1541
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102504
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はじめに
緊急避妊(emergency contraception : EC)とは,無防備な性交やレイプなどによる望まない妊娠を回避するために用いられる避妊法である.ECには,緊急避妊薬(emergency contraception pills : ECPs)を用いる方法と子宮内避妊器具(intrauterine device : IUD)を用いる方法がある(表1)1, 2).
WHOがECPsとして推奨し,世界的に広く用いられているLNG単独剤は,現在わが国では承認に向け審査中であり,早ければ来年には使用可能となる予定である.そこで本稿では,今後わが国でもECの主流となるであろうLNG単独剤と現在わが国でECとして最も行われているYuzpe法を中心に概説する.
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