特集 耳鼻咽喉科領域のセラピストとエンジニア―ST,OT,PT,CE,MT―
耳鼻咽喉科と各医療専門職
作業療法士,理学療法士 周術期の介入
吾妻 美里
1
,
佐藤 有希
1
,
平野 千明
1
,
阿部 順
1
,
今井 隆之
2
Misato Agatsuma
1
,
Yuki Sato
1
,
Chiaki Hirano
1
,
Jun Abe
1
,
Takayuki Imai
2
1宮城県立がんセンターリハビリテーション室
2宮城県立がんセンター頭頸部外科
キーワード:
作業療法士
,
理学療法士
,
頭頸部癌
,
周術期管理
Keyword:
作業療法士
,
理学療法士
,
頭頸部癌
,
周術期管理
pp.633-636
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001108
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はじめに
頭頸部癌における頭頸部悪性腫瘍の切除・遊離組織移植による再建術は長い手術時間を要し,手術創も複数箇所に及ぶなど,患者にとって侵襲の非常に大きな手術である。近年の周術期管理領域では術後の回復強化を目的としたERAS(enhanced recovery after surgery)が発信され,各種外科領域において採用されるようになってきた。ERASはエビデンスのあるプロトコルをパッケージ化した周術期管理プロトコルである。当初は結腸癌を対象として発信されたものであったが1),2017年には頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術を対象としたERASガイドラインがERAS Societyから提唱された2)。
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