特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
ポストコロナ時代の耳鼻咽喉科医の役割―難治例に対する治療
薬物療法
小町 太郎
1
,
後藤 穣
2
Taro Komachi
1
,
Minoru Gotoh
2
1日本医科大学千葉北総病院耳鼻咽喉科
2日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科
キーワード:
アレルギー性鼻炎
,
花粉症
,
薬物療法
Keyword:
アレルギー性鼻炎
,
花粉症
,
薬物療法
pp.529-534
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001075
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はじめに
新型コロナウイルスは発症前に気道から分離されるため1),発熱や上気道炎症状がなくても,くしゃみや咳に対する標準予防策や咳エチケットは疎かにできない。鼻水,くしゃみなどアレルギー性鼻炎の症状は新型コロナウイルス感染症と共通の症状であり,アレルギー性鼻炎の症状があるとウイルスに感染したことが判別しにくくなる2)。さらに,アレルギー性鼻炎にウイルスの感染が加わると,ウイルス感染を拡大するリスクが高まる。そのため,ポストコロナの時代においても,アレルギー性鼻炎を制御する治療は重要と考えられる。
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