特集 検査結果・検査報告書をどう読むか―感染症・生理機能検査編
感染症検査の結果を読む―治療への活用
咽頭炎・扁桃炎の細菌・ウイルス検査と結果の見方
高原 幹
1
Miki Takahara
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
咽頭炎
,
扁桃炎
,
細菌検査
,
ウイルス検査
Keyword:
咽頭炎
,
扁桃炎
,
細菌検査
,
ウイルス検査
pp.373-377
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000093
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はじめに
咽頭痛,発熱を主訴とし,扁桃に発赤,膿腺,腫脹など炎症所見が認められる病態は急性扁桃炎と呼ばれる。しかし,実際の臨床では周囲の咽頭粘膜にも炎症所見が波及する場合も多く,急性咽頭炎を併発している病態も少なくない。2019年に報告された気道感染症の抗菌薬適正使用に関する提言1)では,急性炎症が咽頭粘膜に強い場合には急性咽頭炎,口蓋扁桃の炎症が強い場合には急性扁桃炎と区別するが,両領域に跨り,特に区別の必要がない場合は “急性咽頭・扁桃炎” と表記している。
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