巻頭言
ROD-21研究会からMBD-21研究会へ
中島 歩
1
1山梨大学大学院総合研究部医学域腎臓内科学
pp.389-390
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001252
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2001年春,広島大学病院での研修医を経て,腎臓内科医としてはじめの一歩を踏み出した筆者は,初日から血液透析患者の多さに圧倒された。透析の管理が一通りできるようになった頃,土井盛博先生(現・どい腎臓内科透析クリニック院長)が提案して,血液透析患者のバスキュラーアクセス管理に経皮的血管形成術(percutaneous transluminal angioplasty:PTA)を開始することになった。夜間や休日は若手の担当で,また今日もPTA,という状況であったが,PTAの件数が増えるごとにシャント再建術の件数は激減していった。その頃,ハイパフォーマンスメンブレンも普及しはじめ,研修医の時に自分が腎臓内科を選択した判断は間違っていなかった,なんと素晴らしい分野なのだろうと,光り輝く将来に向けて期待が膨らんだ。
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