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特集 腎移植2023:最新の動向とトピックス
最新の動向
乳幼児ドナーからの腎移植
Kidny transplantation from infant donor
杉谷 篤
1
SUGITANI Atsushi
1
1同愛会博愛病院腎臓外科
キーワード:
腎移植
,
小児腎移植
,
乳児ドナー
,
脳死ドナー
,
小児レシピエント
Keyword:
腎移植
,
小児腎移植
,
乳児ドナー
,
脳死ドナー
,
小児レシピエント
pp.748-754
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001119
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はじめに
小児献腎移植を論じるとき,「乳幼児,小児」の定義がドナー,レシピエントの年齢区分で異なっていることがある。例えば,臓器移植法では「16歳未満」を小児ドナーと呼び,日本臓器移植ネットワークでは「18歳未満」脳死下臓器提供として集計している。また,待機患者のポイントに関しては,「『16歳未満の小児』に14点,『16歳~20歳未満の小児』に12点が加点される」と表現している。「『20歳未満の小児ドナー』から提供された腎臓は小児レシピエントに優先的に提供される」という選択基準もある。過去には医療法の疑義解釈のなかで,厚生省(当時)は「乳児:一歳未満,幼児:一歳から六歳未満,小児:六歳から十二歳未満という表記をしているが,具体的には何歳から何歳までと限定することは困難である」と回答している1)。
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