第36回日本ハイパフォーマンス・メンブレン研究会 【膜の性能評価】
CTA膜を使用した血液浄化器の溶質除去特性
髙 義尚
1
,
森石 みさき
1
,
濱中 皓一
1
,
谷川 智彦
1
,
真島 菜々子
1
,
土谷 晋一郎
1
1特定医療法人あかね会中島土谷クリニック
pp.322-325
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000055
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緒 言
ダイアライザの機能分類はS型を除き,β2-MGのクリアランスにより1型と2型,ALBの篩係数からA型とB型の区分があり,それらの組み合わせにより4つに分類されている。ニプロ社製のCTA膜は同一膜素材でこの4分類を網羅しており,その特性として親水性が高いためPS膜とは異なり親水化剤の添加が必要ない。以前は,膜断面密度は均一膜なものが主流であったが,現在は非対称構造のAsymmetric Triacetate(ATA)膜がある。非対称構造,膜表面の平滑化により,蛋白付着の低減,低分子領域蛋白の積極的な除去が期待できるといった特徴がある。
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