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特集 消化管感染症のすべて2025
Ⅲ.十二指腸−小腸
(B)寄生虫感染症
回虫症
Ascariasis
藤森 俊二
1
Shunji FUJIMORI
1
1日本医科大学千葉北総病院
キーワード:
回虫
,
カプセル内視鏡
,
治療
Keyword:
回虫
,
カプセル内視鏡
,
治療
pp.147-149
発行日 2025年12月24日
Published Date 2025/12/24
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002372
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疾患の概要
回虫(Ascaris lumbricoides)は,体長が15〜35cmにもなる大型の線虫類に属する寄生虫である。英語表記のlumbricoidesはミミズ状の意味である。雌の方が雄より大きい。おもにヒトの小腸に寄生する。世界中に広く分布し,特に衛生環境が整っていない地域では一般的な寄生虫である。感染者数は世界で5億人とも推定されているが,本邦では激減し,2002年以降の文献報告症例数は年平均1.3例にすぎない。臨床検体における回虫症例数も,2000〜2008年の年平均19.7例が,2009年以降2.8例と激減していると報告されている1)。回虫には,ヒト回虫・ブタ回虫・ウシ回虫・ウマ回虫・イヌ回虫・ネコ回虫などの種類が認められるが,これらの回虫はそれぞれの哺乳類に固有であり,基本的に異種間では成虫になれない。ただし,ブタ回虫はヒトに感染の報告が多くヒト回虫とブタ回虫が異種であることに議論がある。また,イヌ回虫がヒトに感染した報告が少なくなく,異種間でまったく感染しないわけではない。

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