特集 症例から考える小児泌尿器疾患:小児病院での私のみかた
学童期によくみる泌尿器疾患 学童期の夜尿症(1)
松野 大輔
1
1千葉県こども病院 泌尿器科
キーワード:
Deamino Arginine Vasopressin
,
Down症候群
,
注意欠如・多動症
,
行動療法
,
排尿
,
便秘
,
夜間遺尿症
,
モニターアラーム
,
患者が作成する健康データ
,
生活指導
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Behavior Therapy
,
Constipation
,
Patient Generated Health Data
,
Deamino Arginine Vasopressin
,
Down Syndrome
,
Urination
,
Nocturnal Enuresis
,
Clinical Alarms
pp.365-371
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022100732
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▼まず生活指導の徹底を重視。昼間の十分な水分の摂取と夕方以降の食事や睡眠の生活リズムづくりをしっかり行い、改善がなければ積極的治療を開始。▼未治療単一症候性夜尿症の積極的治療の第一選択はDDAVP(ミニリンメルト)内服、効果と治療に対する保護者・本人のコンプライアンスを見極め、アラーム治療に切り替え、または併用を検討。▼昼間の症状を伴うかどうかの評価は治療の方針を大きく左右するため、初診時に必ず詳細な聴取と排尿記録での過活動膀胱症状の有無を確認。非単一症候性や治療抵抗性であれば、尿路形態的異常の検索や内視鏡的外科治療も選択肢となる。
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