特集 抗菌薬の「なぜ?」に答える
梅毒
水野 泰孝
1
1グローバルヘルスケアクリニック
キーワード:
Penicillin G Benzathine
,
梅毒
,
梅毒血清反応
,
診療ガイドライン
,
疾患届出
Keyword:
Disease Notification
,
Practice Guidelines as Topic
,
Penicillin G Benzathine
,
Syphilis Serodiagnosis
,
Syphilis
pp.1463-1467
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021021159
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<Key Points>(1)梅毒は経過とともに複雑な進行形態をとる慢性感染症である。(2)2010年以降増加傾向であり、男性では20~40歳代、女性では20歳代にピークがみられ、妊婦梅毒症例の増加から先天梅毒児の増加が懸念される。(3)世界の標準治療はベンザシンペニシリンG(BPG)であるが、日本では使用できないことからアモキシシリン1500mg/日投与がもっとも推奨されている。(4)治療効果判定はRPR法の定量値が1/4以下に下がっていることを確認するが、陰性化するまでは1~2年程度かかることが多い。
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