特集 小児神経学-現在から未来へ
各論 新しい疾患概念 急性弛緩性麻痺 新たな5類感染症
多屋 馨子
1
1国立感染症研究所感染症疫学センター
キーワード:
ポリオウイルス
,
急性灰白髄炎
,
集団サーベイランス
,
エンテロウイルス
,
伸張反射
,
麻痺
,
疾患届出
,
感染症法
,
保健所
,
運動麻痺
Keyword:
Reflex, Stretch
,
Disease Notification
,
Poliovirus
,
Poliomyelitis
,
Population Surveillance
,
Paralysis
,
Enterovirus
pp.385-389
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020188006
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<Key Points>(1)15歳未満の急性弛緩性麻痺(AFP)は感染症法に基づく5類感染症全数把握疾患であり、診断した医師は、管轄の保健所への届出が義務づけられている。(2)AFPサーベイランスは世界中でポリオ根絶に向けて実施されているサーベイランスである。(3)AFPを認めた場合は、麻痺発症早期に24時間以上あけて2回の便と呼吸器由来検体を採取することで原因病原体の検索につながる可能性がある。
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