特集 小児神経学-現在から未来へ
総論 小児科医が知っておくべき筋疾患の診断のポイント
石垣 景子
1
1東京女子医科大学 医学部小児科
キーワード:
Creatine Kinase
,
筋炎
,
筋ジストロフィー
,
筋疾患
,
呼吸機能検査
,
生検
,
糖原病II型
,
病歴聴取
,
アルゴリズム
,
筋力低下
,
保健衛生知識, 態度, 実践
,
小児科医
Keyword:
Biopsy
,
Health Knowledge, Attitudes, Practice
,
Myositis
,
Glycogen Storage Disease Type II
,
Muscular Diseases
,
Muscular Dystrophies
,
Pediatricians
,
Respiratory Function Tests
,
Creatine Kinase
,
Algorithms
,
Muscle Weakness
,
Medical History Taking
pp.358-363
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020188001
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<Key Points>(1)治療開発に伴い、炎症性筋疾患やPompe病だけでなく、SMAなど遺伝性神経筋疾患においても早期診断の重要性が増している。(2)若年性皮膚筋炎やEmery-Dreifuss型筋ジストロフィーのように、致死的な合併症をもつ疾患を見逃さず、適切に診断する。(3)炎症性筋疾患や筋無力症候群は特殊な検査が必要であり、疑わないかぎり診断には到達しないため、ピットフォールとして常に意識する。(4)骨格筋画像検査は有用なツールであり、スクリーニング、鑑別診断に役立てるとよい。(5)筋生検は適応をよく検討し、ほかの方法で確定診断にいたれない場合、または非典型的な経過で、治療前評価が重要な例に行う。
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