特集 高血糖と低血糖-どう対応するか
低血糖の病態、診断と治療 内分泌疾患に伴う低血糖症
伊藤 純子
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 小児科
キーワード:
成長ホルモン分泌不全性低身長症
,
低血糖症
,
副腎機能低下症
,
ヒト成長ホルモン
Keyword:
Hypoglycemia
,
Human Growth Hormone
,
Dwarfism, Pituitary
,
Adrenal Insufficiency
pp.1007-1009
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019280828
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<Key Points>(1)成長ホルモンやコルチゾールはインスリンに拮抗して血糖を上昇させるホルモンであり、これらの分泌不全があれば空腹時の低血糖をきたしやすい。(2)成長ホルモン分泌不全による低血糖は新生児~乳児期に多く、先天的な重症の分泌不全によることがある。(3)原因不明のショックの場合には副腎不全を疑い、診断確定前に治療を行う。(4)成長ホルモンとコルチゾール両方の分泌不全を合併することがあり、下垂体の形態を含めた精査が必要である。
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