特集 小児科医に求められる新生児医療の基本
知っておくべき疾患と対応の違いを知る 嘔吐 頭蓋内病変vs.代謝異常vs.消化器疾患
和田 和子
1
1大阪府立病院機構大阪母子医療センター 新生児科
キーワード:
嘔吐
,
病的狭窄
,
消化器疾患
,
鑑別診断
,
代謝異常-先天性
,
腸閉鎖症
,
脳疾患
,
腸回転異常
,
胃腸管アレルギー
Keyword:
Brain Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Digestive System Diseases
,
Vomiting
,
Constriction, Pathologic
,
Intestinal Atresia
,
Metabolism, Inborn Errors
pp.739-742
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019263897
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<Key Points>(1)嘔吐はよくみられる症状であるが、まず病的かどうかを判断し、随伴する症状などから内科的外科的疾患の鑑別を進めていく。(2)嘔吐をきたす疾患のうち消化管閉鎖は胎児期の情報や画像診断により鑑別は比較的容易であり、哺乳前から治療を開始する。(3)先天代謝異常症は嘔吐のみならず嗜眠、けいれん、筋緊張低下などの多彩な症状を呈するため、まず疑って速やかに精査・治療を開始する。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.