特集 Down症候群の医療管理
医療管理 易感染性の管理
大川 哲平
1
,
森尾 友宏
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児総合診療科
キーワード:
Down症候群
,
易感染性宿主
,
自然免疫
,
予防接種
,
RSウイルス感染症
,
Palivizumab
,
獲得免疫
Keyword:
Immunity, Innate
,
Immunocompromised Host
,
Palivizumab
,
Vaccination
,
Respiratory Syncytial Virus Infections
,
Down Syndrome
,
Adaptive Immunity
pp.828-832
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019251673
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<Key Points>(1)Down症候群の易感染性は免疫学的特性のほか、解剖学的・機能的異常の合併症や口腔内不衛生など複合的要因による。(2)気道感染症の頻度が高く、下気道感染症は重症化しやすいため、パリビズマブによるRSウイルス感染予防やワクチン接種を積極的に行う必要がある。また個々の合併症や易感染性の程度に応じて、治療的介入や免疫能の評価を検討することで易感染性の軽減につながる可能性がある。(3)成人期以降では、てんかんや認知症など神経学的合併症が易感染性のリスク因子となることも理解する必要がある。
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