特集 小児の負荷試験2019
免疫・アレルギー系機能検査 診断のための食物経口負荷試験
柳田 紀之
1
1国立病院機構相模原病院 小児科
キーワード:
過敏症-食品性
,
リスク評価
,
食物負荷試験
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Risk Assessment
pp.575-578
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019201007
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<Key Points>(1)食物経口負荷試験は「アレルギーが疑われる食品を単回または複数回に分けて摂取させて症状の有無を確認する検査」である。(2)病歴、基礎疾患、免疫学的検査の結果と負荷予定の食物の種類とをリスク因子として評価し、施行時期、負荷食品、総負荷量の選択を行う。(3)軽微な症状や主観的な症状の場合は、1回の負荷試験で判定できないことがあり、多くは陰性であり、判定保留として再度の負荷試験または、自宅での反復摂取で症状の再現性を確認する。(4)安全を考慮し、少量の総負荷量から段階的に食物経口負荷試験を行うことが推奨される。
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