特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
総論 急性上気道炎(鼻副鼻腔炎・中耳炎) 診断の決め手となる症状と原因病原体
河野 正充
1
,
保富 宗城
1和歌山県立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
ウイルス性疾患
,
細菌感染症
,
診断用試薬キット
,
中耳炎
,
鼻炎
,
副鼻腔炎
,
重症度指標
,
細菌培養
Keyword:
Bacterial Infections
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Rhinitis
,
Virus Diseases
,
Severity of Illness Index
,
Otitis Media
,
Sinusitis
pp.151-157
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142775
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<Key Points>(1)急性鼻副鼻腔炎、急性中耳炎ともにガイドラインが導入され、臨床症状と診察所見によって診断と重症度判定がより客観的にできるようになった。(2)鼻腔所見や鼓膜所見の評価が必須であり、臨床医には十分な経験と手技が要求されている。(3)今のところ、症状と診察所見のみで急性上気道炎の原因微生物を特定することは困難であるが、臨床症状の経過、重症度により細菌感染の可能性を推測することが可能である。(4)細菌培養検査や迅速抗原キットを組み合わせることで診断の正確性を高めることが可能である。
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