特集 出生前診断された小児外科疾患の鑑別と周産期管理
肺分画症・気管支肺前腸奇形 bronchopulmonary vascular foregut malformation
横井 暁子
1
,
吉田 牧子
1兵庫県立こども病院 小児外科
キーワード:
気管支
,
気管支肺分離症
,
MRI
,
出生前超音波診断
,
静脈
,
動脈
,
後向き研究
Keyword:
Arteries
,
Bronchi
,
Bronchopulmonary Sequestration
,
Veins
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography, Prenatal
,
Retrospective Studies
pp.146-151
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2021158681
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当院で経験した肺分画症15例、気管支肺前腸奇形(BPFM)5例を検討した。その結果、肺病変の胎児診断があったのは肺分画症の46%で、うち肺分画症を疑われていたものは20%であった。一方、BPFMでは胎児診断されたものはなかった。肺分画症・BPFMの正確な胎児診断は困難であり、疑いがあればspectrumとしてとらえ、出生後早期に流入動脈、還流静脈、気管・気管支の走行、上部消化管の異常を把握し、適切な手術介入の時期・方法を検討することが重要であると考えられた。
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