特集 妊娠高血圧症候群update
予後 胎児発育不全を伴うHDPの新生児予後
河野 由美
1
1自治医科大学 小児科学
キーワード:
神経系疾患
,
新生児疾患
,
胎児発育遅滞
,
妊娠高血圧症候群
,
予後
,
低出生体重児
,
新生児ICU
,
院内死亡率
,
超早産児
Keyword:
Intensive Care Units, Neonatal
,
Fetal Growth Retardation
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Infant, Low Birth Weight
,
Prognosis
,
Hospital Mortality
,
Nervous System Diseases
,
Infant, Extremely Premature
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.1413-1417
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020026692
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10年間にNRNデータベースに登録された超早産児15284名を対象として、胎児発育不全(FGR)を伴う妊娠高血圧症候群(HDP)母体産児の生命予後、新生児合併症、3歳予後を検討した。HDP合併(H群)は1652名、非合併(C群)は13632名であり、出生時の児の体格によりsmall for dates(SFD)、appropriate for dates(AFD)に分けて比較した結果、H群SFD児の死亡リスクはH群AFD児に比べて25週以下で有意に高く、C群AFD児に比べるとどの在胎期間群でも有意に高かった。また、H群SFD児は新生児合併症として重度の慢性肺疾患のリスクが高いことが示唆されたほか、HDP合併母体のFGR児は認知機能障害のリスクが高いことが推察された。
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