特集 周産期の痛みのケア
新生児 新生児の疼痛感覚の生理学的特徴と発達
側島 久典
1
1埼玉医科大学総合医療センター 小児科
キーワード:
小児の発達
,
神経経路
,
髄鞘
,
大脳皮質
,
痛覚
,
侵害受容性疼痛
,
髄鞘形成
Keyword:
Child Development
,
Cerebral Cortex
,
Neural Pathways
,
Myelin Sheath
,
Nociceptive Pain
pp.1094-1098
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2019337517
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成人の侵害刺激情報伝達経路について述べ、早産児を含む新生児との違いについて概説した。新生児の痛みの伝達経路の特徴は、感覚受容器から脊髄、視床までの上行路はできており、皮膚が薄く、感覚受容器の密度が高い。発達過程では、Aβ線維を主として脊髄が成熟し、髄鞘化には時間がかかる。視床からのニューロンは皮質まで到達しておらず、体性感覚野はまだ特異化されていない。
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