特集 小児造血器腫瘍の特色 ~分子的理解から治療開発まで~
7.小児造血器腫瘍の分子遺伝学の進歩 -WHO分類第4版 2016改訂-
平林真介
1
,
真部淳
2
Sinsuke Hirabayashi
1
,
Atsushi Manabe
2
1聖路加国際病院 小児科
2聖路加国際病院 小児科 医長
pp.1561-1568
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201611077
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WHOによる造血・リンパ系の腫瘍分類(WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues)の第4版が2008年に刊行された。その序文には「分類は医学の共通言語である。病気は記述されることによって初めて認識される。定義され,病名が与えられなければ,疾患は存在し得ない。」とある。昨今の分子遺伝学の進歩が,疾患の解明に大きく寄与している。WHO分類第4版 2016改訂を通して概説したい。