特集 造血器腫瘍の予後と予後因子2015
5.中・高悪性度非ホジキンリンパ腫
鈴木達也
1
Tatsuya Suzuki
1
1国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科
pp.813-820
発行日 2015年5月30日
Published Date 2015/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201506059
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中・高悪性度リンパ腫の予後因子として普及している国際予後指標(International Prognostic Index:IPI)は,簡便かつ有用な予後予測システムである。IPIは予後予測因子として有用であるが,IPIに基づく層別化治療は確立せず,治療意思決定にIPIを適用するエビデンスは乏しい。一方で,遺伝子発現プロファイルや免疫染色に基づく分類が提唱されているが,近年,新規分子標的療法の治療効果と関連することが報告されており,新たな層別化因子として研究が進められている。