Topics 「身近な話題・世界の話題」(131)
Peg-G-CSF製剤への期待
宮﨑泰彦
1
Yasuhiko Miyazaki
1
1大分県立病院 がんセンター 輸血部 部長
pp.1506-1510
発行日 2014年9月30日
Published Date 2014/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201410080
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G-CSFは化学療法後の好中球回復促進や造血幹細胞の末梢血への動員など,がん化学療法や移植医療の現場において,すでに20年以上にわたって広く使用されている。従来型のG-CSF製剤にポリエチレングリコールを共有結合させたPeg-G-CSFは,好中球造血促進作用の持続時間を大幅に延長することを可能とした製剤で,欧米ではすでに臨床で頻用されており,本邦でも臨床使用が可能となる見込みとなった。診療現場へ導入されれば,薬剤投与回数を減少することで,患者の負担を大きく軽減することが期待される。