特集 節外性リンパ腫
1.節外性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の分子病態
中村直哉
1
Naoya Nakamura
1
1東海大学医学部 基盤診療学系 病理診断学 教授
pp.1537-1541
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013111537
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Diffuse large B-cell lymphoma(DLBCL)の分子病態は,2000年の遺伝子プロファイリングによりGCB DLBCLとABC DLBCLに分けたことを基盤として発展している。特に,ABC DLBCLはNF-κBの活性化が共通しており,複数の遺伝子異常がこれまでに見出されている。節外性臓器では,GCB DLBCLが優位な臓器として甲状腺,肺,胃などがあげられ,ABC DLBCLが優位な臓器として中枢神経系,乳腺,睾丸があげられている。