Topics 「身近な話題・世界の話題」(118)
セレブロン ~IMiDsの標的因子~
安藤秀樹
1
,
伊藤拓水
2
,
半田宏
3
Hideki Ando
1
,
Takumi Ito
2
,
Hiroshi Handa
3
1東京工業大学大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 特任准教授
2東京工業大学大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 特任助教
3東京工業大学大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 特任教授
pp.1288-1292
発行日 2013年8月30日
Published Date 2013/8/30
DOI https://doi.org/10.20837/52013091288
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IMiDs(Immunomoduratory drug:免疫調節薬)は,米国セルジーン社によりサリドマイドを元に開発された,新しいタイプの抗がん剤である。IMiDsは多発性骨髄腫に優れた治療効果を示すが,最近までその作用機序はほとんど不明であった。最近,我々のグループがサリドマイド・IMiDsの標的因子セレブロン(Cereblon:CRBN)を発見したことで,急速に解明が進んでいる。本稿では,セレブロンの発見経緯およびIMiDs作用への関わりについて解説する。