特集 アレルギー疾患患者のQOL
Ⅱ.小児科 2.看護師の立場から~小児アトピー性皮膚炎患者のQOLを考える~
山野織江
1
Orie Yamano
1
1国立成育医療研究センター看護師
pp.1172-1179
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201709048
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小児アトピー性皮膚炎により子どもたちの心身および社会性が阻害される恐れがある。患者が治療を継続しQOLを向上させるには,アドヒアランスを高める患者教育が大切であり,医療者のかかわりが求められている。治療行動を阻害している要因をアセスメントし,患者が納得できるよう十分な話し合いが必要となる。国立成育医療研究センターで取り組んでいる患者教育プログラムによって変化した患者の不安やセルフケア行動,日々の患者教育から見えてきたスキンケア指導のポイントについて紹介し,多職種協働における看護師の役割を考える。