連載 アレルギー疾患の治療薬(11)
皮膚科領域・抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬
佐藤伸一
1
Shinichi Sato
1
1東京大学大学院医学系研究科皮膚科学教授
キーワード:
ヒスタミン
,
抗ヒスタミン薬
,
インバース・アゴニスト
Keyword:
ヒスタミン
,
抗ヒスタミン薬
,
インバース・アゴニスト
pp.340-345
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201402132
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抗ヒスタミン薬は,アレルギーや痒みを扱う医師にとっては中心的な薬剤となっている。しかし,抗ヒスタミン薬は極めて身近な薬剤であるにも拘わらず,その薬理作用などについて正しく理解されていない点もあるように思われる。抗ヒスタミン薬を正しく理解するためには,当然ながら,そのターゲットであるヒスタミンの生理作用について正しく理解する必要がある。本稿では,ヒスタミンの生理作用から,抗ヒスタミン薬の薬理作用であるインバース・アゴニストの正しい理解を含めて,ヒスタミンと抗ヒスタミン薬の知見を整理する。