今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
皮膚科領域の薬の使い方と治療
抗ヒスタミン剤・抗アレルギー薬
川久保 洋
1
1東海大学医学部皮膚科
pp.741-743
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905064
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●アレルギー疾患に関与しているのは末梢のヒスタミンH1レセプターであり,一般に抗ヒスタミン薬とはH1レセプター拮抗剤をいう.
●新しく市場に出た抗アレルギー剤の多くは,ヒスタミンレセプターに対する作用がより選択的であり,化学伝達物質遊離抑制作用を持つ.
●抗ヒスタミン作用を持たないタイプの抗アレルギー薬では,速やかな止痒のためにはヒスタミン拮抗薬との併用が必要である.
●ある種の抗アレルギー剤では,他剤との薬物相互作用について気をつける必要がある.
●抗アレルギー薬による薬疹は比較的稀だが,疑わしい薬剤から除外してはいけない.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.