特集扉
B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義
pp.25-25
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201711025
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化学療法の領域 2017年11月号(Vol.33 No.11) 特 集 B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義 昨年(2016年)10月より,わが国においてもようやくB型肝炎ワクチンが定期接種化され,同年4月以降に出生する乳児全員を対象としたユニバーサルワクチネーションが開始された。B型肝炎については,わが国は欧米と並んで感染頻度2%以下の低頻度国に位置づけられてはいるが,日本におけるB型肝炎ウイルス(HBV)キャリア数は130万~150万人と推定されており,主として性行為を介した若年層への感染の拡大も問題となっている。 本特集では「B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義」をテーマに,基礎と臨床の専門家に,最新の情報を解説していただいた。B型肝炎とB型肝炎ワクチンのこれからを考える上で,読者の皆様の一助となれば幸いである。 序 -B型肝炎ワクチンの今日的意義とは- 1.B型肝炎ウイルスのウイルス学的特徴 2.B型肝炎の病態生理とその問題点 3.B型肝炎の検査診断法とその評価 4.B型肝炎の治療・最新の動向と今後の展望 5.B型肝炎ワクチン開発と今後の展望 6.B型肝炎ワクチンの成人における接種の現状とその意義 7.B型肝炎ワクチン定期接種化の経緯とその意義 8.医療関係者に対するB型肝炎ワクチン接種の実際