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連載 薬剤品質管理ブックレット(4)
キノロン系外用抗菌薬-ゼビアックス®ローション2%について-
Topical quinolone antimicrobial agent Zebiax®Lotion 2%
坂本彰宏
1
,
武智浩司
2
,
波々伯部真希
3
Sakamoto Akihiro
1
,
Takechi Koji
2
,
Hohokabe Maki
3
1マルホ株式会社第2プロダクトマーケティング部
2マルホ株式会社CMC研究部
3マルホ株式会社CMC企画部
キーワード:
腸内細菌叢
,
感染
,
高齢者
,
疾病
,
16S rRNA遺伝子
Keyword:
腸内細菌叢
,
感染
,
高齢者
,
疾病
,
16S rRNA遺伝子
pp.116-127
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201602116
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ゼビアックス®ローション2%はオゼノキサシンを有効成分とする新規キノロン系の外用抗菌薬である。オゼノキサシンは,細菌のデオキシリボ核酸(DNA)複製に関与するDNAジャイレースおよびトポイソメラーゼⅣを阻害して抗菌作用を発揮し,尋常性瘡や表在性皮膚感染症の病態に関与する,Propionibacterium acnes(P. acnes),Staphylococcus epidermidis(S. epidermidis),Staphylococcus aureus(S. aureus)を含む各種グラム陽性菌とグラム陰性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを示すことが報告されている。この有効成分を含有する外用抗菌薬の開発に際し,油分の配合量を抑えた溶液性ローション剤を選択し,さらに塗布後に垂れない製剤特性を有する製剤を設計した。また,本製剤が優れた薬効および安定性を示すことを確認した。本稿では,ゼビアックス®ローション2%の薬理学的および製剤学的特性を含めた特徴ならびに,処方開発の経緯について詳細を述べる。