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連載 薬物臨床薬理事典(6)
フルコナゾールカプセル(ジフルカンR)の特性と外陰腟カンジダ症に対する臨床成績-外陰腟カンジダ症に対する国内初の経口治療薬-
The characteristics of Fluconazole Capsule and the clinical efficacy and safety for vulvovaginal candidiasis -New oral treatment drug for vulvovaginal candidiasis in Japan-
川端育代
1
,
室高広
2
Kawabata Ikuyo
1
,
Muro Takahiro
2
1ファイザー株式会社メディカル・アフェアーズ統括部感染症領域部
2長崎大学病院薬剤部薬品情報室 室長
pp.130-140
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201511130
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フルコナゾール(FLCZ)はトリアゾール系の抗真菌薬であり,国内では各種深在性真菌症に対してジフルカンR(内服剤および注射剤)として1989年に発売されて以来,臨床現場で汎用されている。外陰腟カンジダ症に対しては,海外においてFLCZ 150mg単回経口投与が承認されており,各種ガイドラインで推奨されている。一方,国内ではFLCZの経口療法がこれまで未承認であったため,局所投与による治療が行われているが,投与が難しく,痛みをともなう。そのため,外陰腟カンジダ症に対して,局所投与に比べて簡便で,コンプライアンスに優れるFLCZ 150mg単回経口投与が新たな治療選択肢になる意義は大きいと考える。