Japanese
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特集 敗血症ショックの新たな理解と集学的治療法
序 -最新の敗血症ショック研究-
Recent advances in septic shock research
横地高志
1
Yokochi Takashi
1
1愛知医科大学医学部感染・免疫学講座 教授
キーワード:
感染症
,
敗血症
,
敗血症ショック
,
全身性炎症反応症候群
,
エンドトキシン
Keyword:
感染症
,
敗血症
,
敗血症ショック
,
全身性炎症反応症候群
,
エンドトキシン
pp.22-24
発行日 2014年3月25日
Published Date 2014/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201404022
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敗血症・敗血症ショックは医療の進歩にもかかわらず,易感染者の増加,耐性菌を背景に増加している。敗血症ショックは,多臓器障害,多臓器不全へと進み,今なお難治な疾患である。敗血症ショックは感染にともなう過剰な生体反応によって引き起こされる。特に,マクロファージや白血球によるサイトカイン,フリーラジカル,アラキドン酸代謝物などの炎症物質の過剰産生が元となる。治療法の開発には,感染症の予防・制御,病原体と受容体の相互作用,細胞内シグナル,炎症物質の除去・中和などが想定される。本稿では,新しい敗血症ショックの理解を助けるための概説を示す。