特集 最新の腎疾患診療とその展望
2.糖尿病性腎症の最新知識と 診療の進歩
古市賢吾
1
,
和田隆志
2
1金沢大学附属病院血液浄化療法部・腎臓内科・准教授
2金沢大学医薬保健研究域医学系血液情報統御学/附属病院腎臓内科・教授
pp.1311-1314
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505075
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糖尿病性腎症は,末期腎不全の原疾患第一位となり,その克服は医療的にも社会的にも重要な課題である。その克服には,適格な診断と重症度の評価,および病期に合った適切な治療が不可欠である。本稿では,2014年に改訂された糖尿病性腎症の病期分類,食事療法に関する基準,および最近上市されたDPP-4(dipeptidyl-peptidase-4)阻害剤やGLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動剤といったインクレチン関連薬や,SGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害剤についても記載した。