ESD手技の標準化に向けて
術後管理 食道ESD後狭窄に対する治療戦略 狭窄予防治療抵抗性因子とステロイド経口+局注併用療法の有用性
山口 直之
1
,
大仁田 賢
,
中尾 一彦
,
江口 晋
,
磯本 一
,
金井 信雄
,
大木 岳志
,
大和 雅之
1長崎大学病院 光学医療診療部
キーワード:
Prednisolone
,
Steroids
,
Triamcinolone
,
術後合併症
,
術後管理
,
食道鏡法
,
食道狭窄
,
食道腫瘍
,
経口投与
,
細胞移植
,
病巣内投与
,
治療成績
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Administration, Oral
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophageal Stenosis
,
Esophagoscopy
,
Prednisolone
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Steroids
,
Triamcinolone
,
Injections, Intralesional
,
Cell Transplantation
,
Treatment Outcome
pp.473-484
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017217834
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食道ESDは2008年保険収載となり,難易度がやや高いものの低侵襲・高い根治性により全国的に広く普及してきている.一方で,3/4周以上の広範囲剥離症例では術後狭窄が高頻度に起こり,頻回の拡張術が必要となるため,患者や医療経済上の負担が大きいことが問題となっており,その克服が食道ESD普及の最大の課題となっている.このような広範囲剥離症例に対しわれわれは,ステロイド投与,細胞シート移植療法により有意に狭窄率を低減可能であることを報告してきた.そこで今回,ステロイド経口投与・局注療法,細胞シート移植の有用性とその限界,さらに,それら狭窄予防治療抵抗性症例に対するステロイド経口+局注併用療法の有用性を検討した.
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