消化管出血に対する診療-JGESガイドラインをふまえて
内視鏡的止血法の種類と選択
深津 和弘
1
,
井口 幹崇
1和歌山県立医科大学 第二内科(消化器内科)
キーワード:
Ethanol
,
Epinephrine
,
鉗子
,
消化管出血
,
内視鏡的止血
,
アルゴンプラズマ凝固
,
内視鏡的食道胃静脈瘤結紮術
Keyword:
Epinephrine
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Argon Plasma Coagulation
,
Ethanol
pp.283-288
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017145694
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上部消化管出血の成因は,大きく静脈瘤に起因するものとそれ以外の二つに分類される.後者の大半は,胃十二指腸潰瘍からの出血であり,近年低用量アスピリンなどのNSAIDsの処方の増加に伴い,高齢者の出血性潰瘍が今後増加していくことが予想される.また,近年の内視鏡治療症例の増加に伴い,内視鏡治療後の人工潰瘍からの出血の頻度も増加してきている.本稿では,2015年8月に公開された「非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン」をふまえて,おもに非静脈瘤性上部消化管出血に対する内視鏡的止血法について解説する.静脈瘤性出血および下部消化管出血に関しては他稿に譲るものとする.
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