透析患者の致死的不整脈-診断・治療・予防
徐脈性不整脈 洞徐脈・洞停止・房室ブロック
木谷 昂志
1
,
草場 哲郎
,
玉垣 圭一
1京都府立医科大学 腎臓内科
キーワード:
Atropine
,
血液透析
,
交感神経効果剤
,
腎不全-慢性
,
Cilostazol
,
房室ブロック
,
洞停止
,
徐脈-洞性
Keyword:
Atropine
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Sympathomimetics
,
Sinus Arrest, Cardiac
,
Atrioventricular Block
,
Cilostazol
pp.413-419
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015209945
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
不整脈は加齢や基礎心疾患の合併とともに頻度が増加することが知られている.透析患者では心血管疾患の合併が多く,高齢化も年々進んでいることから日常診療において不整脈に遭遇する機会は多いと考えられる.徐脈性不整脈は頻脈性不整脈に比べて頻度は低いが,透析患者では透析中の突然の徐脈や高K血症,薬剤など特有の原因から生じるものがあり注意が必要である.また徐脈性不整脈は定期の心電図検査やモニター心電図でもしばしば発見されるが,その際にはホルター心電図による徐脈の正確な評価を行い,基礎心疾患の有無をはじめとする原因検索を十分に行う必要があり,専門医への紹介の時期を逃してはならない.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.