CKDステージG3以降の診療と看護・生活支援
腎代替療法選択の実際 看護師の立場から
松本 千恵美
1
,
鎌田 敦子
,
前田 静
,
為井 房子
,
石田 真理
1仁友会北彩都病院
キーワード:
患者教育
,
腎置換療法
,
慢性腎臓病
Keyword:
Patient Education as Topic
,
Renal Replacement Therapy
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.691-695
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013301694
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療法選択の第一歩は,患者の透析療法への誤った認識を変え,早期から正しい知識を提供し,導入期のうつや不安を軽減することと,透析療法導入の受け入れを容易にすることである.療法選択には,shared decision makingという,患者と医師双方が意思決定に関わる意思決定プロセスが望ましい.当院では,看護師が療法選択に介入し,情報提供をすることで,血液透析と腹膜透析の選択率がほぼ50%となっている.血液透析から腹膜透析に切り替える患者も多く,維持透析患者であっても,継続的な情報提供が必要である.均一な慢性腎臓病(CKD)患者教育を目的とした患者教育システムの構築や共通の指導ツールなどの考案が必要である.
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