特集 炎症性腸疾患の粘膜治癒を考える
序説
緒方 晴彦
1
1慶應義塾大学病院内視鏡センター
pp.309-310
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000211
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炎症性腸疾患(infl ammatory bowel disease;IBD)の診断は,かつてバリウムX 線造影と通常内視鏡だけであった時代から,テクノロジーの進歩によりさまざまなmodality が用いられるようになった.その使用目的は確定診断のみならず,活動性評価,治療効果判定,予後予測と多岐にわたる.本誌では2014 年3・4 月号(Vol.18 No.2)において「炎症性腸疾患の画像診断modality」をテーマに特集が組まれたが,その後4 年が経過し治療法の選択肢も増え,その治療目標も単なる症状の改善から粘膜治癒(mucosal healing)へと変遷した現在において,本特集ではIBD に対する各種診断modality の有用性と意義,さらにはどこまで粘膜治癒診断に迫れるのかをメインテーマとした.
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