特集 注目すべき高齢者の腹部救急疾患診療
5.在宅救急の視点から(1)Oncologic emergency(腫瘍緊急)の対応
小豆畑 丈夫
1,2
1医療法人社団青燈会小豆畑病院救急・総合診療科
2日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野
キーワード:
在宅救急
,
腫瘍緊急
,
緩和外科手術
Keyword:
在宅救急
,
腫瘍緊急
,
緩和外科手術
pp.469-475
発行日 2025年3月20日
Published Date 2025/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003414
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日本の癌診療の特徴は,「患者数が多いこと」と「専門・分化を進めることでその予後を改善してきたこと」である.そのため,癌をもったまま生活を送っている患者,とくに高齢者が非常に増えている.近年,癌の終末期医療や緩和治療の役割の多くを在宅医療が受け持つようになった.それと同時に,患者が癌に関連した緊急状態を併発したとき(oncologic emergency;OE,腫瘍緊急)の対応を意識的に,組織として行っていることが求められている.

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